化学物質管理システム【Chemmat】
~Linux 運用が管理の改善に貢献します~
化学物質管理システム【Chemmat】 誕生
2002年8月持続可能な開発に関する世界首脳会議が参加国約190国の首脳を集め南アフリカのヨハネスブルグで開催されました。 この10年前にリオデジャネイロにて行われたサミットで採択された地球の環境に対する行動指針が定められ国際的な法として発布されました。これをヨハネスブルグ宣言といい、日本国もこの会議に参加し批准をしております。日本国内の法整備も着々と進められ、2014年には労働安全衛生法の改正が行われました。この法律では労働者を化学物質による被害から守るために事業者側の責務として、購入量・使用量・排出量・排気量など幾つもの項目を管理する必要が生じ、これらの管理項目の一部は30年間保存が義務付けられるとともに、監督官庁への提出も義務付けられました。これにより企業は化学物質に従事させた者の安全管理をその個人の退職後もしなければならないことにもなりました。
1999年よりPRTR法の整備、毒劇法・消防法の改正などがあり試薬の管理が多く求められて参りました。当初は研究・実験対象としての試薬に関する管理が多く求められており、弊社も試薬管理システム販売を行ってまいりました。しかし2014年の労働安全衛生法改正により「化学物質管理」という試薬だけでは無い化合物の管理という大綱が定められ、またEU諸国におけるReach規制と呼ばれる化学物質の規制、特にEUへの化学物質輸入強化に伴う日本国企業の要望の増大などもあり、2019年にこれまでの試薬管理システムの内容を見直し、新たな設計のもとに化学物質管理システムChemmatがリリースとなり、取り扱いを開始致しました。
試薬登録のサポート
充実した薬品データベース
一部メーカーの試薬バーコードや、主要メーカーのカタログ番号での検索に対応しています。
カタログ番号で検索して、登録するだけで消防法、PRTR法、毒劇法、安衛法等の法令情報やSDS,GHSラベルが自動的に登録されます。
試薬マスター登録のサポート
お客様で入手したSDSや試薬カタログデータ、自家調製品等のデータの登録もサポートいたします。
安全性への対応
GHSシンボル、SDSの表示
試薬データベースに、GHSシンボルや、SDSも登録済みですので、試薬の入庫登録や、出庫処理の際に GHSシンボル及び、法規制情報、SDSへのリンクが表示されます。
法規制への対応
標準で、主要な法規に従った集計が行えます。 また、オプションとしてその他(VOC規制や、水質汚濁防止法等)の法規制への対応もいたします。
- ●毒劇法
- ●PRTR法
- ●消防法
- ●労働安全衛生法
リスクアセスメントへの対応(オプション機能)
オプション機能として、 健康有害性のリスクアセスメント実施機能及び、入出庫時のリスクアセスメント結果の表示機能があります。
使いやすいUI
分かりやすい画面
直感的に操作出来る様、シンプルな画面構成になっています。 また、メニュー構成や登録画面等もカスタマイズ可能ですので、 使用される環境に応じた構成が可能です。
バーコードや、重量の自動入力
登録画面を開き、電子天びん上に試薬を載せたり、バーコードを読み取るだけで 所定の入力欄に値が自動入力されます。
警告表示(オプション機能)
オプション機能として、 最低在庫量や、消防法の指定数量オーバー、使用期限切れ等の警告を表示できます。